| 「けい酸カルシウム板」 、通称けいカル板は、昭和30年代の建築ラッシュに生まれ、内装間仕切りのボードとして重宝に使われていた建材だ。15年ほど前に、健康問題により脱アスベスト製品に生まれ変わったが、以前のけいカル板が持っていた、粘る、曲がるという性能が再現できずにいた。
2002年に三菱商事建材が発売を開始した 「モイス」 は、アフリカで産出する粘土鉱物の一種バーミキュライトを主原料に、国産の珪砂 (けいしゃ)、消石灰、パルプ繊維を混入して、高温水蒸気下養生 (オートクレーブ) し、接着剤を使わずに成形したボード。吸着性、吸放湿性があり、粘り強く曲がる性質で加工に向き、不燃性、耐力も持ち合わせるという多機能ボードだ。 |
塩地博文さん |