家を建てて20年を過ぎるとその家の市場での価値はゼロになる、と言います。
住宅ローンの支払い中にも関わらず資産価値が消失するという現象は家の所有者にとって容認しがたい問題です。仮に返済途中で売却したとすると、大きな損失をこうむることになります。
このことが何の手だてもなく一般化していることには、大きな疑問を抱かずにはおれません。その原因を突き止め、あたり前の在り方を見出すことは、住まいづくりを生業としている者にとって見過ごすことのできない課題です。
住まいづくりで 「大切にしたいこと」 は、時代とともに変化しています。例えば、ひと昔前は、客をもてなす場として玄関近くに立派な和室を設けたものです。それは突然の来客に備えるのと同時に、家族の暮らしぶりを見られたくないという防衛心が働いてのこと、であったのかもしれません。
時は移って、今日では来客を家族ぐるみでもてなすというスタイルが一般的になりました。玄関横の和室は必ずしも必要ではないと考える人が増えているようです。
このように、人々が住まいに期待することは、時代の流れとともに変化します。しかし、よく目を凝らせば、変わりゆくものの中で、変わらないもの、普遍のものが存在するということも、また事実ではないでしょうか。
シンケンは、この31年、一貫して 「心地よい居場所をつくること」 をテーマに住まいづくりに取り組んできました。住まいは、人が生きていくための力となる 「楽しみ」や「喜び」 を醸(かも)し出すものであるべきだという考え方からです。
「心地よい」 とは感応の世界です。五感で味わうものです。それは金銭や数値では測れませんが、間違いなく存在するものです。世代や性別を問わず、また時代さえも超える普遍の価値があります。
私たちは、新しい取り組み 「椙BOX」 において、これまでの1,000棟を超える住まいづくりの経験をベースに、誰もが 「心地よい」 と感じる家を生み出すことを目標としました。誰もが 「心地よい」 と感じる家は、住む人の暮らしを豊かにしてくれることは勿論、「実質価値」、つまり市場価値の高い家になる、そう確信しているからです。
シンケンは、これまでも、これからも、家を建て所有するという行為が、精神的にも経済的にも、豊かな価値ある人生につながっていく・・・ そんな 「あたり前の家づくり」 を目指し、実践を重ねていきます。
※「椙BOX」 の名称は仮称です。皆様のご意見を伺った上での改名を予定しております。 |